約8年間の研究生活

約8年間の研究生活

投稿日:2020/07/25

医師としての目覚め「狂狷」

約8年間の研究生活

医師として仕事を始めてからの私は、向き合った患者さんに全力で接して治療すると言う事だけで、さらに重症患者さんを選んで治療したように思います。特に専門分野を、持たなかったのです。その中で入局した医局が糖尿病の専門でした。このような環境下では、当然、糖尿病の治療が多くなります。それをしながら糖尿病について考えました。

日本人の糖尿病には1型と2型があり、ほとんど9割が2型糖尿病です。生活習慣により糖尿病になるのです。しかし1型は、主に若い時に自己免疫etc.の原因により、急激に発症し、一生を通じインシュリンの厳しい治療を、継続しなくてはならないのです。インシュリンの微妙な投与方法が必要です。しかしこれがなかなか大変で、ある程度の年齢から合併症を余儀なくされます。

そこで私が考えたのは、生理的なインシュリンの投与法です。簡単に言えば膵細胞移植です。それを目指して実験を立ち上げました。この目的はなかなかハードル高く、現在も完成されていません。全く前途多難でした。しかし動物実験では多少の結果が出ましたが期限もあり年齢もあり、途中で断念し、後輩に譲りました。

この治療は、将来IPs細胞が行ってくれるでしょう。

持続とは「挑戦し続けることで得られる結果である」好きな言葉です。

毎年の 竹の勢い 落ち葉抜け

廣昭 心の俳句
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